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阪神ファンの『あと1人』『あと1球』は、良いか悪いか


 ■ 阪神ファンの
 『あと1人』『あと1球』は、
    良いか 悪いか

執筆 2023年 11月09日 

最近、

阪神ファン による
『あと1人』コール
『あと1球』コール

が、物議をかもしています。





ご存じの方も多いと思いますが、
『あと1人』コール とは、

阪神が勝っている状態でのラストイニング で、
『2アウトになり、「あと1人」アウトにすれば
阪神が勝利する状態』

阪神ファンによって行われるコール…


そして
『あと1球』コール とは、

さらに進んで
『2アウト・2ストライクまで来て、
「あと1球」ストライクが取れれば
阪神が勝利する状態』

行われるコールの事です。






いずれも 共通しているのは
『阪神の勝利が ほぼ確定した状態で
行われるコール』
である事…



そのため
他チームファン から、
(一部の阪神ファン含む)

「相手チームの選手に
さらなるプレッシャー
かけてしまっているのでは?」


「勝利が ほぼ確定した状態からの、
相手への 挑発行為 ではないか?」


といった点を
指摘されているのが現状です。






そこで 今回は、この
『あと1人・あと1球コール』
問題点対処方法
について、

少しジックリと 考えてみたい
と思います。




【目次】

  - なぜ 最近になって問題視されてきたのか?

  - 2023年になって 状況が大きく変化した

  - 阪神ファン・他チームファン、それぞれの見方

  - このコールの是非(良し悪し)を判別できる、
    ある簡単な方法




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■ なぜ最近になって
「あと1人・あと1球コール」が
問題視されてきたのか



まず前提として
知っておきたいのは、

この『あと1人・あと1球コール』

問題になってきたのは
最近のことではない

という事実です。


実は 昔から
「相手チーム(選手・ファン)を
不快にさせる」として、
たびたび問題視
されていたのです。






それでも 大問題 にまで
発展しなかったのは、

ひとえに
「阪神が 弱かった」から…



阪神タイガース というチーム自体は、
実のところ 毎年のように
投打ともに、結構 良い選手が
そろえられている
のですが…


いざ シーズンが始まってみると、

「勝負所での 不安定さ」

「要所での 痛恨のミスやエラー」

「好調・不調の波が
不安定で激しい」


「シーズンの後半の
無理な先発ローテ(中5日など)で
投手面から自滅する」
など、

シーズンの ある時期に
どんなに 快走 していても、
シーズン終盤にはズルズルと
順位を下げるケースが
非常に多かった
のです。





そのため他チームファンも
「まあ、一時の好調のときぐらい、
言わせといてやろうじゃないのw」

といった「あたたかい目」

『あと1人・あと1球コール』
見てきた所があるのです。

(繰り返しますが、決して
不快に思っていなかったわけではありません)


  



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■ 2023年になって、
「あと1人・あと1球コール」の
状況が大きく変化した



ところが、2023年になって
状況が一変 します。


2020年頃から世界を襲った
新型コロナ の影響で、
一時「声出し禁止」となっていた
各種プロスポーツの応援が、

2023年になって
『全面的に声出しOK』となり、

昔からのプロ野球ファン
にとっては常識の
「阪神ファンによる
異常ともいえる応援」

日常風景として戻ってきたのです。





ところが、
古くからのファンにとっては
「日常風景」でも、

比較的 新しい、
平均的な目を持つ野球ファン
にとっては
『異常な光景』と映るのは
無理のない話で…

(新しいファンからすれば、
「これを許容している 昔のファンの方が、異常」
とも言えるわけです)




その「昔からのファン」の中にも、

3年という期間を置いたことで
客観視されたのか、
「改めて聞くと、何か すごく
不快な応援方法だよな コレ…」

という感想を持つ者が増えてきたのです。






加えて、
2023年の 阪神タイガース
異様に投打が安定 しており、

大差でのリーグ優勝を決めるなど、
珍しく(失礼)好調 を維持し続けたため…


『あと1人』『あと1球』コールの
使用頻度も異様に増え

他チームのファンを大きく煽る
かたちとなってしまったのです。


(たとえば、勝率4割ぐらいの弱いチームと、
勝率6割の強いチームとでは、
単純計算で 勝ち試合の数は 1.5倍。

それだけの頻度で『あと1人』『あと1球』コール を聞かされれば、
相手チームのファンが 我慢の限界を越える のは
むしろ当然と言えるでしょう)


 



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■「あと1人・あと1球コール」
についての、阪神ファンと
他チームファンの見方



前述のような
状況の変化もあって、

特に 2023年に入った頃から
ネット上で
『あと1人』コール・
『あと1球』コールの
是非(良いか悪いか)が 議論

されるようになりました。





他チームファン
「品が無い」
「挑発行為だ」

眉をひそめる一方で、


阪神ファン
「昔からやっている伝統だ!」

「このコールで緊張するのは、
相手選手ばかりでなく、
阪神選手も同じこと。
批判される意味が分からない!」

と 猛反撃…


ほとんどのケースで
結論が出ないまま、
討論がウヤムヤに終わる

結果になっています。





(とはいえ正直な所、阪神ファンによる主張
全く この応援方法の擁護になっていない と 僕は考えます。

「昔からやっている事だから」というのは
行為自体の良し悪しとは 無関係 ですし…

「両チームの選手にとってプレッシャーになる」のであれば、
それこそ「そんな百害あって一利なしの応援なら、
今すぐ やめるべきでは?」
としか言いようがないからです)


 



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■「あと1人・あと1球コール」
の 是非(良し悪し)を判別する
ある簡単な方法



ただ僕自身は、

『「あと1人」「あと1球」コールの
是非(良いか悪いか)を判別する』のは、

実は 非常に簡単なのでは?
と 考えています。


少なくとも
『阪神ファン個々人にとっての是非』
を 明確にできる方法なら、
あるのです。



方法は いたってシンプル。

聞けば あなたも
「そら そうやろ」
笑い出すと思います。



その方法とは…

「阪神が負けている状態」での
ラストイニング
で、

「相手チームのファンの方」が
『あと1人!』『あと1球!』と
大合唱してやれば良い
のです。



 




ここで重要なのは、

『その応援を聞いた
阪神ファン1人1人が、
どう感じるか…?』
です。



「自分らも やってきた事やしなぁ。
相手にやられんのも自業自得、
これも応援の1つの形やわw」

と 苦笑する阪神ファンもいれば、


「キエーー!! なんてムカっ腹が立つ応援や!
こんな挑発まがいの応援しくさって、
お前らには品ってもんが無いんか!!」

と 憤る阪神ファンもいる事でしょう。



その 感じ方 が つまり
『阪神ファン個々人にとっての
このコールの是非』
であり…


『今まで他チームファンが
「あと1人・あと1球コール」に
抱いていた感慨そのもの』

なのです。

 




他チームに同じことをやられても
笑って済ませられる 阪神ファンは、

これからも このコールを
使えば良い
ですし…



「なんて腹立たしい応援や!」
怒り狂う のであれば、

そんな下品(と認識する)な
応援方法とは、縁を切るべき

なのです。

 



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「自分の行為は、
他人から どのように見られているか」
…?


それを最も的確に知る方法は、
『他人と同じ立場になって、
相手から同様の行為を受ける』

です。

(これは、全ての人々に憶えていてほしい、
真理の1つ です)







というわけで、
これからは 阪神以外の 11球団のファン
『あと1人』『あと1球』コールを
使用してみてほしい
です。



最初は かなり
自分の中に抵抗があるでしょうが、

やってみると
意外と楽しい かもしれませんし、

やって改めて
「やっぱりこんな応援、品が無いよ…」
ヒシヒシと嫌気がさすかもしれません。





少なくとも「確か」なのは、

今まで一方的に この応援に耐えてきた
他の 11球団のファン には
『「あと1人・あと1球コール」
を 使用する権利』があり



日常的に この応援を使用してきた
阪神ファン には
『それを批判できる権利』は無い
という事実です。



『あと1人』コール、
『あと1球』コールの 是非
は、

その後にこそ
議論されるべきもの

と、自分は確信しています。

  




阪神ファンの『あと1人』『あと1球』は、良いか悪いか


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