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災害時のネットの「皆さん 大丈夫ですかー?」が好きになれません
■ 災害時のネットの
「皆さん 大丈夫ですかー?」
が 好きになれません
執筆 2022年 09月22日
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自分は、
地震発生
や
台風接近
のたびに
ネットにあふれる
『皆さん、大丈夫ですかー?』
という書き込みが、
好きになれません。
もう少し正確に言うと、
違和感のようなものを
感じてしまう
のです。
なぜ、
他人を心配している、
あたたかいはずの書き込み
に、
嫌悪感 や 違和感
を
感じてしまうのか…?
その理由を考えてみた所、
いくつか 自分なりに、
「原因」らしいものが
見えてきました。
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まず、
この手の書き込みをしている人たちの
プロフィールなどを確認してみると、
ほとんどが
『自分の住んでいる地域は 大丈夫』
なんですよね。
考えてみれば 当たり前ですが、
今この瞬間に地震や台風で
大変な目に遭っている人々は、
気軽にネットに書き込める心理状態には
なかなか なれない
ものです。
(それ以前に、場所によっては通信・電力施設がダウンして、
そもそもネットができない場合も あり得ます)
つまり、
「大丈夫ですかー?」
と
言っている人間の大半は、
『実際に現地で大変な目や怖い目に遭いつつも、
勇気を振りしぼって「皆、頑張ろう!」と
他人と自分を鼓舞している「当事者」
ではない
』
わけです。
そんな安全圏にいる人が、
今 苦しんでいる人々
に向って
『大丈夫ですかー?』
と
言えてしまう所に、
無神経ぶり
というか、
「無意識の 上から目線」
のようなものを感じてしまうのです。
厳しい言い方をすれば
『命にかかわる災害という非日常の事態に
ハイになってしまい、
しかし「自分たちの地域は大丈夫」という
安心感・優越感も手伝って、
「何かのイベント」のような感覚に
陥ってしまっている』
所も
多いのではないでしょうか。
『安全であることの 愉悦…!』(by 利根川)
現地の人々にしても、
目前の災害から
自分や家族を守ることに
必死になっている
時に
「大丈夫ですかー?」
などと
聞かれたとしても、
『大丈夫なわけないだろ!』
としか答えようがないのが
本音でしょう。
(表面では笑っていたとしても…)
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また、こうした
『大丈夫ですかー?』発言
を
特に対象も定めずに
誰彼かまわず呼びかけている
彼ら・彼女らの姿
を見ていると、
「そんなに、自分の慈愛の心を
世間にアピールしたいのですか?」
とか、
「普段 よほどコミュニケーションに
飢えていらっしゃるんですね」
とか 考えてしまうのです。
まあ、
そんな事を考える自分にも
「大丈夫か、俺?」
と
フト心配になるところもある
のですが(笑)、
この手の
『皆さん 大丈夫ですかー?』人間
の
書き込みを見ると、
直後に『災害と全く関係のない
自分語り・自己アピール』を始める
ケースが本当に多い
ので、
僕の感じていた
違和感
も、
決してゲスの勘繰りではなく
当たらずとも遠からじ
だと思っています。
彼ら・彼女らの「他人を心配する態度」は
本目的である『自分アピール』や『自己満足』を
隠すためのダミー
…
そんな所が、
僕の感じた
違和感・嫌悪感の 正体
だと思っています。
ちなみに、
「もし自分なら、
どんな言葉を送るだろう?」
「逆に、どんな言葉が欲しいだろう?」
と 考えてみたところ…
思い浮かんだのは
『無事を お祈りします』
ぐらいでした。
周りの者は、
他人の運命
については
「祈る」ぐらいしかできない
ものです。
僕たち個人なんて
本当に ちっぽけなものなのだな…
と、再認識させられました。
(もちろん これは、物資を送るなどの
「行動」
は別とした、
「発言」についてのみの考えです。
苦しいときには、「声」よりも
「行動」
が うれしいもの…
被災地に対して
「現地が望む何か」
を提供しようとする姿勢は、
大小にかかわらず
大切
なものと自分も思います)
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