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人間の汚さとは『自分自身をも騙す』点


 ■「人間の汚さ」とは、
  『自分自身をも騙す』点

執筆 2022年 07月24日 


「人間の汚さ」
というものを語るとき、

『人間はウソをつくから、汚い』
『他者を騙(だま)すから、汚い』

と よく言われますね。



でも自分は、
「それは 違うのではないか…?」と。

より正確に言うと、
「それでは 答えの半分では?」
と 思っています。


なぜなら、
人間以外の動物・生物も
「ウソをつく」

(他の生物をだます・罠にかける)
からです。






たとえば、
『クモ』『アリジゴク』は、
自分の住む巣そのものが、
獲物をダマして捕獲するための
ワナ
になっています。


枝にバケて隠れる『ナナフシ』や、

「巨大な目」や「ヘビ」のように見える
羽根の模様で敵を驚かす
『蝶・蛾』
いることも ご存知の通りです。


深海魚である『チョウチンアンコウ』は、
突起から発光物を出して
獲物の目をくらます
そうです。


植物に目を向けても、
昆虫などを捕獲するワナへと進化した
『食虫植物』が存在しますし、

そもそも 植物の「花」や「実」
他の動物に花粉・種子を運ばせてるための
「秀逸な ダマしテクニック」
とも言えます。




このように 人間以外の生物 も、

自分たちが生き残り、
自分たちを繁栄させるため
なら、

いくらでも『ウソをつく』
(他者をだます)
のです。





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では 一体、
『人間ならではの 汚さ』
とは 何なのでしょう?


「ウソをついて 他者を騙(だま)す」以上の、
人間だけが持つ汚さ とは、何なのか…?



自分は それは、

人間だけが
『自分自身をも 騙す』
点にあると思っています。





自分自身を 騙す

つまり
『イイワケ』『自己正当化』
ですね。




自分自身に失敗の原因がある のに、
それを認めたくないばかりに、

『自分が悪いのではなく、
あいつが足を引っぱったのが悪い』


『自分が悪いのではなく、
社会が悪い! 政治が悪い!
この世界の現実そのものが悪い!』


などと「他者批判」
すり替えたり…(イイワケ)




他人が やっている時は
明らかに腹が立つ おかしな事
でも、

自分がやるときは
『これには ちゃんとした理由があるのだ!』

『自分は正しいのだから、
こうした異例も許されるのだ!』

などと、

「自分にだけ都合のいい
脳内ルール」を適用
したり…
(自己正当化)




そんな、
他人よりも まず「自分自身」を
騙してしまう不可解さ。


人間にそなわった「高度な脳」を悪用した
ダブルスタンダードぶり こそが…


『人間だけが持つ 汚さ』
であると、自分は考えます。





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こうして
『人間の汚さ』の正体
が分かってみると、

皆さんにも
「あれが つまり、そうだったのかも?」
と 思い出されることが
あるのではないでしょうか?






たとえば 誰か が、

『自分は、民衆のためを思って、
政府の悪事をネットで糾弾し続けるのだ!』

と 言いつつ、

世の中を前進させられるような
適切なアイディアも出さないまま、
「政府は愚か!」「社会は愚か!」
「この私の 世の中を思う気持ちを
理解しようともしない民衆どもも愚か!」

などと 脊髄反射な批判を
繰り返してばかりいたとしたら、

あなたは そこに、
「違和感」や「不快感」
感じると思うのです。




また、たとえば 自分自身 についても、

『本当は こんな事したくないけど、
自分の生活や身を守るためには
仕方ないんだ…』

必死に自分に言い聞かせながら
行動している時には、

なんとも言えない
「空しさ」や「自己嫌悪」
感じずにおれないのではないでしょうか?




このように、
『自分自身をダマすための
ウソをついている人間』

というものは、

それが他人であれ 自分自身であれ、

『ものすごく薄汚い 嫌悪』を
感じるもの
なのです。






「他者への ウソ」
というものは、
人間以外の生物も使用 する…

『自分自身への ウソ』
というものを使用するのは、
人間のみ である…



「自分自身につくウソ」こそが、

『人間の汚さの 正体』
なのです。

 




人間の汚さとは「自分自身をも騙す」点


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